【菊次郎の夏のロケ地】バイク男から天使の鈴を奪った公衆トイレ&謎のトンネル 掛川市浜野地区の隠れた歴史|静岡編2
「菊次郎の夏」の中で菊次郎(ビートたけし)がバイク男たちと出会うシーンの公衆トイレがあるのは静岡県掛川市の南部、浜野という地区。
ここ浜野ではこの他、菊次郎が正男(関口雄介)にあげる天使の鈴をバイク男(グレート義太夫)から奪い取るシーンや、少し離れた丸栄コンクリート(株)付近では、イモの葉っぱを頭につけて畑から出てくるシーン、路上のとうもろこしの産地直売所のシーン
が撮影されています。
浜野海の家公衆トイレ (掛川市)
なぜここにトイレ? 結構浮いてますww
国道150線の南側。
海もほど近いのどかな田畑エリアの隅に、その姿は突然現れます。10台分くらいの駐車場も備え、赤レンガ色の瓦屋根、白のタイル貼りの外壁。遠くからでも結構目立ちます。よく見ると人の顔にも見えてきますね。あるいはゲームキャラのマリオ??
何となくですが、私にはひと昔前のアニメ「キン肉マン」に出てきたキン肉マンの自宅を彷彿とさせられました(笑)
この付近の交通量ですが全くといっていいほど無く、歩く人の姿も見当たりません。さてこのトイレ、一体どんな人のためにあるのか。
囲いの部分に腰かけ菊次郎視点を味わうもよし。辺りは見渡す限りの畑だ。
実は、付近には「浜野 海の家」という施設があり、海水浴やサーフィンなど海岸を利用する人のためにあるようです。太平洋自転車道というサイクリングコースも海岸沿いに通っています。シーズンにはおそらく賑わっているんでしょうか。
しかし一転、お茶目なデザインなトイレのすぐ裏には不気味な建物が…
廃墟を発見。コンクリートの色からしても随分前からあるようにみえます。そのせいか草木に覆い囲まれていめす。「菊次郎の夏」には登場しないがこの廃墟感、何かしらのロケ地でもいけそうですね。
そして隣にあるトンネル。「菊次郎の夏」の中では、ピンクのシャツを着たあんちゃん(今村ねずみ)の車を降ろしてもらった場所なんですが、こちらも色からしてかなり古そう。よく見るとトンネルであるにも関わらず上に山らしきものは無く、トンネルの単体だけが残っています。
実はこの「浜野」と呼ばれる地区にはかつて日本の軍事施設があったらしくその名残だとか…
浜野は戦時中、主に大砲の弾を御前崎方面まで飛ばす試験をしていたそうでここがその原点となっていたそうです。軍が農地一帯を接収していたので現在も農地内至る所に砲台の跡や建物が残っています。中には草木に完全に覆われてわかりにくいものも。
トンネルも空襲の際の防空壕のような役割をしていたらしく、かつては火薬をここまで運ぶための線路がトンネルの南側まで伸びてたそうです。
廃墟巡りが好きな方にも楽しめそうな地域ですね。
何はともあれトンネルを抜けると…
さて、およそ50mくらいのトンネルを抜けるとすぐに海があるわけではなく、ここからはしばらく歩くことになる。ここら辺にはもう畑はなく、ただ草木が覆い繁ってるだけ、下はもう砂である。けどいい景色だ。
「あの丘をのぼれば海がみえる…」
ちょっとワクワクしますね。
さて、この先海に到達するわけですが、ここで「菊次郎の夏」にも関係する意外な事実が判明!
続きは次回で!
①バイク男達と出会った公衆トイレ(静岡県掛川市)
菊次郎の夏
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