【菊次郎の夏のロケ地 静岡編3】あのどこまでも続く海と白い砂浜のシーンのロケ地を特定してみたW
正男が天使の鈴を受け取った砂浜
「菊次郎と夏」の一番の名シーンともいえる菊次郎(ビートたけし)と正男(関口雄介)がふたり手をつないで歩いた広い砂浜。色々調べたら、前回紹介したロケ地(公衆トイレの横にあるトンネル)を抜けた先にある砂浜と思われるので紹介したいと思います。
ロケ地 | 浜野海の家付近 |
所在地 | 静岡県掛川市浜野 |
写真 | 2018年 |
「菊次郎の夏」の数あるロケ地の中で、最も場所がわかりにくかったのがこの場所。なんせ背景がほぼ砂浜と海だけなんですね(笑)
愛知と静岡で多くを撮影している「菊次郎の夏」なので遠州灘のどこかである事は推測できます。
遠州灘というのは、愛知の伊良湖岬から静岡の御前崎までおよそ110km続く砂浜です。
このなかには恋路ヶ浜(愛知)だったり、中田島砂丘(浜松)や浜岡砂丘(浜岡町)など有名なスポットも含まれますが、やはり地形や背景が合いません。
しかし今回、
①菊次郎の背景にかすかに見えていた白いガードレール
②砂浜にある地面の裂け目。
③YouTubeに流れていたメイキング映像
から判断して、掛川市の浜野らへんではないかという仮説にたどり着きました。
赤い線にそってガードレールがある。バックにある風車はもちろん後から建てられたもの。山は…おそらくクレーンカメラからの撮影なら映るのでは??
まず白いガードレールですが、これはおそらくこの地域の太平洋岸を走る浜松御前崎自転車道というサイクリングロードの柵と思われます。
その名の通り、浜松から御前崎までのおよそ39kmを海岸付近を中心に通っているのですが、コースが本当に海岸ギリギリまで接近してる区間は限られています。
そして地面の裂け目ですが、これは人工ではなく自然の力でパックリと割れて河口のようなものが出来上がっていますね。こういった所も、遠州灘の衛星写真をみてもここだけのような気がします。
最大の手がかりになったのがこの建物。
地図上では掛川市浜野の海の家という所。海の家といっても日除けの役割をする屋根と、ベンチと、砂を洗い落とす水道があるだけの簡易的な建物です。それどころか海風で劣化しているのか、倒壊の恐れがあるとして立入禁止になっていました(笑)
当時のメイキング映像のエンディングでは、砂浜のシーンを撮り終えて撤収するスタッフ達の先にこの建造物の一部と思われるものが見えた。屋根までは映らなったのではっきりはわからないが、柱の部分がよく似ている。
詳細な撮影場所までは不明だが、この建物の近辺で何らかのロケが行われたのは間違いなさそうだ。
※ ※ ※ ※ ※
ロケ地からみた東側の風景。現在、海岸沿いにはおびただしい数の風力発電用の風車が立ち並びます。奥には浜岡原子力発電所や御前崎も見えます。
先程のサイクリングロード。実は裏から見るとこんな感じ(笑) 海風に乗って飛んできた砂が長年蓄積して道を塞いでしまっているんですね。これでは自転車を漕ぐどころか担いで渡らなければならない?(笑)
①正男が天使の鈴をもらった砂浜(静岡県掛川市)
参考サイト
ジャムセッション~菊次郎の夏 公式海賊版~(Youtube)