【アウトレイジのロケ地愛知編】最終章のラスト、警視庁の車が追跡をするシーンなどの撮影をしたのは知多地域

裏社会を生きる男たちの裏切りを描いたアウトレイジシリーズもいよいよ最終章。「山王会」の内部抗争に始まり、関西の最大組織「花菱会」、そして国際的フィクサーを交えての争いへと発展した5年間に及ぶ抗争もここで”一旦(?)”ピリオドを迎える。
そしてあの意外な結末を迎えた「アウトレイジ 最終章」の最終舞台となった半田市の海岸道路をはじめ、
今回は「アウトレイジ最終章」に出てきた愛知県知多地域のロケ地を旅してみた。
衣浦トンネル料金所付近の海岸(愛知県半田市)

黄色いポールが目印ヨ。
「アウトレイジ最終章」の予告編でも出てきた李(白竜)が大友(ビートたけし)に向けて銃口を突きつけていた海岸。このお二方は記念すべき北野作品第1作目「その男凶暴につき」(1989年)以後も何度も共演している関係。ビッグな2人が愛知県のこれといって魅力もない半田市に来た、というのは地元民にとっても驚き、そして嬉しい事かもしれない。
半田市は、愛知県に南北に伸びる知多半島の真ん中に位置する工業が盛んな街。特に自動車関連が多く、隣の碧南市とを隔てている衣浦湾や堺川沿いにはいろんな企業の工場が集積しています。
ロケ地があるのは半田の市街地を走る県道256号線からちょうど衣浦(きぬうら)海底トンネルに差し掛かる手前。大きな物流倉庫を挟んで裏手(海側)の道に回った所です。
この道に入ると交通量は一気に無くなり、900mほどの長い海岸道路の至る所で車を停めて釣りを楽しんでいる人がいます。大きな船が接岸出来るようなターミナルがあり、海を挟んで向こう側の陸には工場が見えます。
韓国から帰国した大友を出迎えた空港」
半田から知多半島を横断し、次に向かったのは愛知の空の玄関口「中部国際空港」のある空港島。物語上は舞台は東京の設定なんですが羽田や成田ではなくここ中部空港の内外でロケが行われたようです。日本の真ん中のセンター(center)と空のエア(air)を合わせてセントレア、というのが空港の愛称だそうだ。

韓国から帰国した大友が李と出てきたゲート。
空港1階のウェルカムガーデンと呼ばれる所にあるゲートです。通常はバスやタクシーで空港に来た人が降りて入るとこです。
中部空港は4階の構造になっていてほぼ利用されるのは2階よりも上。この1階部分の場所は普段もさほど人がいません。
同じ形のゲートが6つ並んでいるのですが、大友らが出てきたのは一番北側のゲートだと思われます。これは隣にある消火栓の位置や、ガラス越しに見える施設内のエスカレーターから推測しました。

大友が李の車に乗り込んだ車寄せ
こちらも同じく空港1階の一般車乗り場。先ほどのウェルカムガーデンからはまた一旦2階に戻って回らなければならないがアルファベットのGが目印。
空港島内道路(愛知県常滑市)

警視庁の繁田(松重豊)の乗った覆面に停止させられた道路。だいたい赤枠のとこらへん。
空港島を南北に走る道路です。海上を渡って空港を往来する車は本来この道ではなく、垣根を挟んで左側にある道路を利用するので、こちらは交通量はほとんどありません。警視庁の車が大友らの車を停止させた位置は進行方向右手に東横INN(イン)を見るあたりと推測。
映画のシーンのように車をこの位置で停車させたりは危険です。素通りでお願いしますm(._.)m
愛知県国際展示場北側(愛知県常滑市)

「花菱やっちまおうじゃないか!」
遠くに小さく見える航空レーダー基地や燃料貯蔵庫などの空港施設を背景に、釈放された大友が市川(大森南朋)と再会した場所。
ちなみに大森南朋さんといえば、北野作品第8作目「菊次郎の夏」で変態男を演じた麿赤兒(まろあかじ)さんのお子さんですね。

同じ場所を別角度で。
場所的には間違いないのだが、愛知県国際展示場の建設が始まりご覧のように。あのシーンの景色や構図は個人的には好きだったので残念。
①アウトレイジ最終章・ラストシーンの海岸(愛知県半田市)
②アウトレイジ最終章・大友が帰国した空港(愛知県常滑市)
③アウトレイジ最終章・覆面パトカーに停止させられた道路(愛知県常滑市)
④アウトレイジ最終章・大友が市川らと再会した場所(愛知県常滑市)
アウトレイジシリーズ
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