【アウトレイジのロケ地茨城編】オープニングのタイトルバックで何台もの黒塗り車両が通過した道路 北部工業団地
北部工業団地 (茨城県つくば市)

北野武監督のバイオレンスムービー「アウトレイジ」。シリーズ第1作目は関東を支配する巨大暴力団・山王会の内部抗争をメインに描かれています。
そのオープニングシーンで山王会の幹部を乗せた車列が通る一直線の道路は、つくば市の北部工業団地内にあります。
北部工業団地は市の北西部に位置し、面積は140haと市内に9つある工業団地のなかでは最大。研究学園都市のつくば市の名にふさわしく、半導体、医薬品、化学メーカーなど国内トップクラスの企業が乗り込んでいます。
多くは研究開発の施設です。周辺は緑に囲まれており、背景に筑波山を望むこともできます。
団地内には大きな公園があったり、街路樹も整備されていたりと、工業団地にもかかわらず静かで綺麗な街、というのが第一印象。
タイトルバックシーンのロケ地となったのは、京セラと日本ジェネリックに挟まれた道路だと思われます。
大きな施設を囲っている道路なので団地内はどこも比較的距離が長く真っ直ぐな道が多いのですが、道路の奥に見えた鉄塔や道路脇の刈り込まれた樹木の形、消火栓の位置が映画内の配置とかなり一致していました。加えて、ロケ地を提供している「いばらきフィルムコミッション」の公式サイトに載っていた当時の撮影風景の写真の片隅に日本ジェネリックの建物の一部と思われるのが映っていました。
ただあのオープニングのワンシーンでは、「OUTRAGE(アウトレイジ )」のタイトルが出た直後、車列が新宿にあるような高層ビル群に向かって走って行く様子が見られましたが、実際この位置からビルは確認することは出来ませんでした。
どうやら映画では背景に高層ビル群の絵を合成させているようです。
北部工業団地へは自動車では土浦北ICからだとおよそ30分。バス利用ではつくばエクスプレスつくば駅から最寄りバス停「筑波北部工業団地」で約30分。なお団地内は食堂やコンビニや飲み物の自販機は無いようだ。
つくば市にはこの他、「アウトレイジビヨンド」に出てきたバッティングセンター(妻木バッティングセンター)や「龍三と7人の子分たち」で上野公園の設定となった公園(つくば中央公園)、「アキレスと亀」で使用された高崎自然の森などがあります。
①アウトレイジ・タイトルバックの道路(茨城県つくば市)
参考サイト
いばらきフィルムコミッション
アウトレイジシリーズ
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