【アキレスと亀のロケ地 岡山編 】少年が描くレトロな電車は廃線後も有志に愛される鉄道遺産

アキレスと亀 1,089 Views

少年の真知寿が絵を描くために立ち入った線路

ロケ地 棚原ふれあい鉱山公園
所在地 岡山県久米郡美咲町
写真 2014年

「アキレスと亀」で絵画に興味を持ち始めた少年時代の真知寿(吉岡澪皇)は電車を正面から描こうと線路内に入ってしまい電車を止めてしまう。

このシーンの撮影に使用されたあのレトロチックな電車はかつてこの地域を走っていた「片上鉄道」という私鉄会社のものです。

現在はすでに廃線となっているが地元の保存会によって車両や駅舎は維持され、月に一度は一般向けに展示運転も実施されています。(2014年1月現在)

岡山駅からバスに長時間揺られ到着したのは「棚原ふれあい鉱山公園」にある「吉ヶ原(きちがはら)駅」の駅舎。

交通量もほとんどない静かな山間の地域ですがこの日は展示運転の日にあたり、田舎らしい静かな空気の中にどこからか電車の警笛が聞こえてくるのが風情を感じます。駅舎も味がありますね。ちなみにここの駅長は猫です(笑)

吉ヶ原の駅舎から200mくらい離れた線路上、おそらく真知寿が絵を描いていたのは中央のスロープを上がったところだと思われます。

ちょうどこんな手作りの標識を発見。撮影時のエピソードですが、ロケが行われたのは真冬。当日は雪が積もっていたらしくそれを保存会の人たちが総出で除雪作業をお手伝いそうです。そういえばこのシーンの出演者の方の吐く息がずいぶん白かったので、ずいぶん寒い中で演技をされていたんだなぁ、とは思っていました。

実際の撮影で使われた702号機を発見!!

車庫の方に停まっていたのはこの日展示運転では使用されていなかった別の車両。先頭の形状が曲面状になっています。「アキレスと亀」の映画の中で使用されたのはこちらの車両だと思われます。映画のときと比べるとボディは再塗装されているようですね。

北野映画に出てくる風景はほんといいですね(^_^)また今後の映画で日本の名所を教えて欲しいものです

※バスを利用される方の時刻の確認は必須です。事前にご確認ください。

参考サイト
片上鉄道保存会 (←アクセス方法など)